2022.10.26
こんにちは、デルタドライブweb担当です。
今回はGoogleアナリティクス4でデータを計測するときに大変重要な、「データストリーム」と「イベント設計」についてお伝えしていきます。
なぜこんなお話をするのかというと、GA4では、コンバージョンの設定をするためには、イベントを新たに作成する必要があるからです。
以前のユニバーサルアナリティクス(UA)は、コンバージョンの目標設定からURLを指定するだけで、コンバージョンの設定できました。
そのため、イベントやイベントパラメータについて理解しておく必要があります。
GA4に移行する際には、データストリームやイベント設計について正しく理解しておく必要があります。
特にイベントに関しては正しく設計を行わないと、従来のGoogle アナリティクスと同等のデータ分析を行うことが難しくなるので注意が必要です。
ユニバーサルアナリティクスとGA4では、アカウント構造に違いがあります。これまでのビューに相当する階層がなくなり、データストリームに置き換わっています。
データストリームとは、データが計測されたデータベースのことを指し、ひとつのプロパティ内に複数の異なる形式のデータストリームが存在します。
これによりタグで計測されたWebサイト用のデータと、Firebase経由で計測されたアプリ経由のデータを統合して計測し、ウェブとアプリをまたぐようなユーザー行動でも、同一ユーザーとして認識することが可能になっています。
ユニバーサルアナリティクスでは、「ページビュー」や「イベント」「トランザクション」といった異なるヒットタイプのデータを、「セッション」で包括したレポーティングが行われていました。
GA4では、従来の「ページビュー」や「トランザクション」といった概念がなくなり、全てイベントとしてデータを計測します。
従来のイベントトラッキングと同レベルの計測を担保するためには、自ら「イベントパラメータ」を設定する必要があります。イベントパラメータは、計測する個々のイベントをより具体的に判別するために使用します。
例えば、Google アナリティクスで計測される情報が「イベント名:page_view」だけでは、イベントが発生したことはわかっても、どこのページが見られたのか、どこのサイトから流入してきたのかといった情報までは分かりません。
そこでイベントパラメータに「page_location」「page_referrer」といった個別のパラメータを付与することで、場所や参照サイトといった付加情報を取得することができます。
なお、自動収集されるイベントや測定機能の強化に指定されているイベントに関しては、新たにイベントを作成する必要はありません。
イベントに関して、どのように設計すべきか分からない方のために、GoogleがGA4で設定すべき「推奨イベント」と関連づける「イベントパラメータ」を紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
ユーザープロパティとは、顧客情報に基づく性年代や顧客ランクといったユーザーの分類情報を計測できる機能です。
ユニバーサルアナリティクスのカスタムディメンションの「ユーザースコープ」に相当します。イベントパラメータと同様に、イベントに付随するユーザーに関するパラメータと考えれば大丈夫です。
例えば、ECサイトにおいて「会員」「非会員」のユーザープロパティの値を作成し、登録することによって、会員と非会員のサイト内での行動や購入履歴の違いを分析することが可能になります。
なお、イベントトラッキング(クリック計測)やカスタムディメンションの設計・設定は実装難易度が高いため、専門家への相談をおすすめします。
Yui Watanabe
WEB/EC