Blog
Blog Googleアナリティクス4導入でできること、UAとの根本的な違い
">
WEB/EC

2022.09.02

Googleアナリティクス4導入でできること、UAとの根本的な違い

こんにちは、デルタドライブweb担当です!

「Googleアナリティクスが新しくなったのは知っているけど、結局何ができるの?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。

 

  • 「こんな機能があったなんて、もっと早く知っておけばよかった!」
  • 「資料作成の前に分かっていたら、もっと時間が短縮できたのに!」

 

ということ、解析ツールを使っていると、よくあるのではないでしょうか?

 

今回は、Googleアナリティクス4のバージョンアップで、
今までと根本的に変わった4つの考え方について具体的にお伝えしていきます。

 

Google アナリティクス4 プロパティで根本的に変わった4つの概念

GA4では、名称や機能でもさまざまな変更点があります。

 

例えば、PV数が「表示回数」。直帰率・離脱率は「エンゲージメント」と呼ばれるようになりました。

 

そして、今回の改変は企業のデータ戦略にも関わる根本的な部分で起きています。
ここからは、具体的な名称や機能ではなく、
ユニバーサルアナリティクス(UA)から抜本的に変わったGA4の考え方についてお伝えします。

 

1.機械学習の導入、データで未来を予測する

UAでは、実際のユーザー行動を元にした過去データの分析ができました。

一方でGA4では、機械学習を導入し、
過去データから将来の予測がGoogle アナリティクス上で行えるようになっています。

 

具体的に使用できる予測機能は、以下の2種類です。

  • 購入の可能性
  • 離脱の可能性

 

購入の可能性とは、アプリまたはサイトを訪問したユーザーが、
今後7日以内に商品購入に至る可能性を予測する指標です。

 

また離脱の可能性とは、最近アクティビティのあったユーザーが、
アプリまたはサイトを今後7日以内に利用しなくなる可能性を予測する指標です。

 

これらの予測機能により、今後1週間の売上を推定することや、
購入に至る可能性が高いユーザーにGoogle 広告でアプローチする
といったマーケティング施策を打つことが可能になりました。

 

2.ユーザーを中心とした測定が可能になった

GA4では、クロスデバイス・クロスプラットフォームを実現し、
ユーザーがデバイスやプラットフォーム(ウェブ・アプリ)に関わらず、
どのように行動したのかを明らかにできます。

 

これにより、

  • マーケティング担当者が提供する「ユーザーID」
  • 広告のパーソナライズを選択したユーザーからの一意のGoogleシグナル」
  • ユーザーが使用する「デバイス情報(Cookie)」

といった複数のIDを総合して、

ユーザーのクロスデバイス行動(複数のデバイスをまたがった行動)
を把握できるようになります。

 

例えば、顧客が最初にウェブ上の広告からあなたのビジネスを発見し、
後にそれが起因してアプリをインストールし購入に至ったか否かを
データで確認できるようになるということです。

 

ユニバーサルアナリティクスでは、
スマホやPC・タブレットといったデバイスごとにユーザーを判別していたため、
同一のユーザーでも別ユーザーとして判別される可能性を孕んでいました。

 

デバイスやプラットフォームごとに断片化された測定ではなく、
ユーザー中心の測定を提供できるGA4はアナリティクスにおいて新しい概念と言えます。

 

3.自動計測の充実、イベント同士の分析がしやすい

「スクロール数」「離脱クリック」「サイト内検索」「動画エンゲージメント」
といったイベントが自動で計測できるようになりました。

 

各データを収集するか否かを、
それぞれ手動によるON/OFFのスイッチの切り替えだけで簡単に設定できます。

 

ユニバーサルアナリティクス上では個別でタグの設定が必要であったため、
アナリティクスの設定に慣れていない方でも、これらのイベント計測が容易になりました。

 

設定したイベントのデータを分析するには、GAにログイン後、
メニューの「レポート」から「エンゲージメント」>「イベント」をクリックします。

 

クリックして表示されるpage_viewsession_startなどのイベント名ごとに
パフォーマンスが確認できて、イベントとイベントのパフォーマンスも比較できますよ!

 

※自動計測を利用するには、データストリーム>ウェブ>測定強化のイベントのオプションをオンにする必要があります。

※任意の条件(タイミング)でイベントを計測したい場合には、GTM(Google タグマネージャー)やgtag.js上での個別設定が必要になります。

 

4.より深いデータの活用、BigQueryとの連携が無料でできる

BigQueryとは、Googleが提供する分析用に収集した膨大なデータを蓄積しておく倉庫のようなシステムのことです。

 

GA4の場合、有償版GA360のみに搭載されていたデータエクスポート機能が標準搭載されたため、無料で生のログデータを取得できます。

 

GA4で計測したイベントのローデータとBigQueryを連携することで、より深いデータの分析&活用が可能になるので便利ですね!

 

【Google アナリティクスとBigQueryの連携でできることの一例】

  • BIツールのデータ可視化
  • 複数データソースを掛け合わせた高度な分析
  • AI / MLによるデータモデリングと広告・MAツールへの活用
  • Web行動データを用いたセールス・顧客サポートへの活用

 

いかがでしたでしょうか。

Googleアナリティクス4の導入は必須であり急務になりました。

 

移行に伴う作業は簡単ではありません。
余裕を持ったスケジュールを立て、スムーズに移行できるように備えましょう!

 

Yui Watanabe

WEB/EC